七戸町の縄文遺跡『二ツ森貝塚』の見どころ!【竪穴式住居もあるよ!】
青森県で有名な縄文遺跡と言えば、教科書でもお馴染みの三内丸山遺跡ですよね。
でも実は、青森県には三内丸山遺跡以外にも多くの縄文遺跡が存在します。
その中の一つである七戸町の『二ツ森貝塚遺跡』は、青森県最大規模を誇る貝塚となっています。
知名度こそ低いですが、無料で見学できるのも特徴です。
二ツ森貝塚遺跡とは?
二ツ森貝塚遺跡は、縄文前期から中期にかけて存在した大規模な貝塚を伴う集落跡です。
年代
縄文時代前期前葉から縄文時代中期末葉(紀元前3500年~紀元前2000年頃)
広さ
約35ha
この時期の貝塚としては青森県最大級で東北地方有数の規模を誇り、縄文人の生活を解明するうえで重要な遺跡となっています。
竪穴建物跡や貯蔵穴がたくさん見つかっていることから、多くの人が住んでいたと考えられています。

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遺跡のある場所は高台になっていますが、当時は近くまで海があったとされ、それを物語るかのようにシジミやホタテなどの貝殻が多く出土しています。

二ツ森貝塚遺跡の見どころ

アス・パム男

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二ツ森貝塚遺跡は、三内丸山遺跡のように大規模観光化されていないので、遺跡の散策がメインとなります。
遺跡内には二ツ森貝塚のシンボル的な竪穴式住居が2棟建っている他、ちょっとした無人のプレハブ案内所が設置されています。


遺跡内にある2棟の竪穴式住居には実際に入ることもでき、当時の縄文人がどういった暮らしをしていたのかが体験できます。


二ツ森貝塚遺跡を訪れた際は、広い遺跡から当時の風景を想像するのも楽しみの一つ。

全景画像右側の林部分は急な傾斜になっているのですが、当時はそこまで海があったとされています。
近くに行ってみるとこんな感じ。

そして二ツ森貝塚遺跡の最大の特徴が『当時の出土品が残っていて実際に触れる』ということ。
大半の遺跡はすでに整備されていたりするため、土器などの出土品が残っていない場合が多いですが、ここ二ツ森貝塚では貝の出土品が剥き出しになっていたり落ちていたりしており、実際に触れることもできるのです。

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取材中、『何かの骨』を見つけましたが、この遺跡からは猪や鹿の骨が見つかっているのでその一部かもしれません。

アス・パム男
こういった出土品が残っていることで、縄文時代をリアル体験できます。
それこそが二ツ森貝塚遺跡の特徴であり、見どころだと思います。
二ツ森貝塚遺跡のアクセス
二ツ森貝塚遺跡までのアクセスはちょっとだけ不便です。
グーグルマップさんによると七戸十和田駅から車で20分と結構な距離があります。
しかも道中に目立った目印もありませんので、ナビがないと迷う可能性もあります。
そんな方にオススメなのが定額タクシー。
七戸十和田駅から二ツ森貝塚までの往復¥6000で運行しているようです。
詳しくはたびくら七戸の公式ページをご覧ください。
二ツ森貝塚遺跡を散策してみては?
これといった施設はありませんが、縄文時代の貝殻や骨などを間近に見ることができる貴重な遺跡です。

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2021年4月2日には近くの廃校を利用した『二ツ森貝塚館』がオープンしました。
そちらでは二ツ森貝塚遺跡の出土品が展示されています。
↓詳しくはこちらで↓
世界遺産になった二ツ森貝塚に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
営業時間
24時間 ※夜間のライトアップなどはなし
入園料
無料
駐車場
あり ※数台程度
ディスカッション
コメント一覧
大野様、コメントありがとうございます。
個人情報掲載によるトラブル防止のため、コメントを一時削除させて頂きました。
七戸町の遺産関連情報・問い合わせなどに関しては、七戸の観光サイト『たびくら(https://www.shichinohe-kankou.jp/futatsumorikaizuka/)』というサイトにあります。
そちらをご参考にください。