さて近年、【パチンコ店の急激な減少】が業界を震撼させています。
新型コロナと旧規則機撤去の影響で全国のパチンコ店は2022年に8000店舗を下回りましたが、パチンコホール店舗数は2023年12月末時点で7083店舗と7000店舗割り込む勢い。(もしかしたらすでに割ってるかもしれないが…)
シーズリサーチによると2023年のパチンコ店閉店数は588店舗で、特に101台~300台設置の中小型店舗の閉店が多いそうですが、あの大手のガイアが倒産するというニュースもあり、店舗規模に関係なく厳しいことが分かります。
なぜパチンコ店が閉店ラッシュに突入したのか?
潰れる前兆も含めて考えてみます。
パチンコ店が閉店ラッシュに突入した理由

冒頭でも言いましたが、パチンコ店の閉店ラッシュは大手も中小も関係なく起こっています。
店舗数業界4位の『ガイア』は民事再生法の適用を申請しましたし、業界トップ2のマルハン・ダイナムも売上は減少傾向にあります。
そんなパチンコ店が閉店ラッシュに突入した理由は以下の3つと考えます。
スマパチ・スマスロの導入

閉店ラッシュに突入した理由として、2022年11月導入のスマスロ、2023年4月導入のスマパチの影響があるかもしれません。
スマスロに関しては一台当たり平均60万円かかるといわれ、ユニット導入費も合わせると約100万円ほどの出費になるそうです。

当時は20万円程度だったことを考えると、物価高騰の波はパチンコ業界にも訪れているわけですね…
導入しない方法もありますが、新台・人気機種がスマスロ規格で導入されているため、客寄せのためにはなんとしてでも購入しないといけない。
しかし資金のないパチンコ店は導入できず客が離れ、導入したとしても回収できる見込みがなければ、そのまま閉店という形になっているのかもしれません。
追記:新紙幣への対応も…
中小店に追い打ちをかけるように2024年には新紙幣の導入も始まりました。
これにより新紙幣対応のサンドへの交換が必要となりますが、サンド交換などで1店舗あたり1000万円ほどの支出になってしまうそうです。

一部店舗では新紙幣対応サンドを1台だけ置いて、そこでパッキーカードに変えるって方法で対処していますよね!
パチンコ離れ
お客さんが減るからパチンコ店が減る・・・というのが当たり前のことで、パチンコ離れも影響しているかもしれません。
2020年頃まで1000万人前後で推移していたパチンコ遊戯人口ですが、2021年の新型コロナウイルスの影響で800万人ほどまで遊戯人口を減らしています。

それだけではなく、2022年1月末の『パチスロ旧規則機の完全撤去』も影響していることでしょう。
高継続パチンコやスマスロの登場で遊戯人口は維持できていますが、コロナ以前の遊戯人口には程遠い…
コロナを境に娯楽・生活の多様化も進んだので、一度離れてしまったパチンコ客が戻ってくることはないのかもしれません。
新規ユーザーの減少?
これはちょっと経験談も交えていきます。
進学や就職を機にパチンコを始める人も多いかと思いますが、そういった新規ユーザーが以前よりも減少していることも理由かもしれません。
コロナ禍を境にゲームやアウトドアなど娯楽の多様化も進み、パチンコに興味を示す若い人達が減った印象を受けます。
また当時は“お金を得る手段”の一つだったパチンコですが、時間効率の悪さや高いリスクで敬遠され、別なギャンブルや副業、積み立てなどといった別なお金を得る手段へ流れてしまっているのかもしれません。

今のパチンコパチスロの荒さを見せられたら、誰もやりたがらないよね(笑)
中小規模のパチンコ店を中心に閉店ラッシュは続く?
閉店ラッシュは業界全体の問題です。
しかし特に目立っているのが中小店舗の閉店。
2023年に閉店したパチンコ店の約6割が【100~300台】の中小店舗だそうです。
やはり高額な機種代や設備の改修がネックとなっているのでしょう。
パチンコ店の経費は、ご存知の通り我々ユーザーの負け額から支払われ、釘を締めたり高設定を入れなかったりで回収されます。

大型店なら台数も多いので1台あたりの回収額は少ないですが、小型店なら1台あたりの回収を大きくしなければならない。
我々ユーザーは負けたくないので、負ける危険性の低い大型店へ行ってしまう。
客離れが進んだ小型店は設備投資額を回収できず閉店・・・という流れになっていきます。
おそらく今後も設置台数の少ないパチンコ店から閉店が進んでいくことでしょう。
ただし大型店も安心ではありません。
過疎化、少子高齢化、物価高、未曾有の災害・・・
何かがキッカケでこのまま遊戯人口が減っていけば、必ず厳しい時代に突入するはずです。
そしてパチンコ終了。。。
・・・とまぁ、正直我々ユーザーからすればパチンコ店の閉店なんか正直どうでもいい話。
その閉店ラッシュの巻き添えとならないようにだけ気を付ければ良いと思います。
そこでパチンコ店の潰れる前兆を見ていきたいと思います。
パチンコ店が潰れる前兆
先ほども言いましたが、パチンコ店が閉店しようがしまいがどうでもいい話。
ただ一番困るのが“貯玉がなくなること”。
パチンコ店の会員カードを持っている方も多いと思いますが、会員にとっては『パチ屋が潰れる=貯玉が使えなくなる』ということでもあり他人ごとではありません。
店舗によっては、閉店告知をしないまま潰れてしまうことも。
そこでパチンコ店が潰れる前兆や予兆がないか、過去の経験から考えてみます。
休業から明けない
私の経験では、3店舗くらいがこの『休業から明けない』パターンで潰れました。
休業告知はするものの、閉店の事前告知はありませんでした。
例
➀コロナ休業を取ってそのまま閉店
②ボヤ騒ぎの後に休業し、そのまま閉店
一部リニューアルの可能性もありますが、今のところ100%閉店しています。
特に小型店が休業し始めたら危険信号かもしれません。
公式ページがなくなる(ピーワールド含む)
みなさんも利用したことがあるであろうピーワールド等の店舗検索サイト。
店舗検索から店を探す場合も多いと思いますが、ピーワールド等のサイトから店舗名が消えれば閉店した可能性大です。
そしてそれ以前の前兆として、閉店前に公式ページがなくなったり、数か月更新しないパターンがあれば閉店までのカウントダウン。
ちょっと怪しいと思ったら、公式ページを覗いてみるのもいいかもしれません。
同じ店員しか見なくなった

毎日同じ店員しか見なくなった場合もパチンコ店が潰れる前兆と言われています。
確かに以前潰れた店は、毎日同じ店員が3人くらいで営業していました。
ネット情報だと「店長が表に出るようになる」という話もあります。
なので同じ店員しか見なくなった場合や、明らかに店長風な人が前線で働くようになったら潰れる前兆と思っていいでしょう。
急に客が減った
客がいないってだけで潰れる前兆のように感じますが、閉店するという情報が外部に漏れて客足が鈍っている可能性もあります。
3年前くらいに潰れた店も普段は5割程度の稼働でしたが、潰れる1か月前から1割程度の稼働に落ちていました。
なので急に客が減ったときは要注意です。

上記で話した閉店情報は、主に掲示板で流失する場合があります。
某掲示板では店員が会社の不満から書き込んでいたということもあるそうです。
掲示板で閉店の噂が出始めたら、潰れる危険信号かもしれません。

どちらかというとフェイクの方が多いですが。。
駐車場がボロボロ
潰れる店に共通することとして、駐車場がボロボロという視覚的前兆があります。
中には「駐車場の状態を見れば経営状況が分かる」って人もいます。
駐車場に穴が空いていたり線が引かれていなかったりしている店は、修繕費すら捻出できない店なので、ちょっとの売り上げ減少で潰れる可能性があります。

他にも店の電気が切れていたり、直さない部分があるとちょっと怖いですね…
食堂がなくなった

これは黄色信号ですね。
パチンコ屋が潰れる前の前兆として、先に食堂がなくなるパターンが多くありました。
どういう仕組みなのか分かりませんが、普通の会社と一緒で採算の取れない部門から切っていく形なんだと思います。
食堂がなくなるほど客が減っていると捉えることもできるので、これも潰れる前兆と考えています。
系列店が最近潰れている
直近1~2年の間に系列店が閉店している店も、潰れる前兆かもしれません。
過去の経験では一気に潰れるということはほとんどなく、系列店が1店舗ずつ潰れるパターンが多いです。
そこから再起する店もありますが、大半は連鎖的に潰れている印象。
店員の笑顔が消えた
これは究極。
いつも楽しそうに笑顔だった店員の表情を見れば、常連なら閉店を予知できるかもしれません。
そりゃそうですよね。
閉店を告げられ、今後の生活を考えれば笑顔が消えるのは当たり前。

ちなみに先日潰れた店の店員も、どこか元気がないようにも見えました…
一応、貯玉補償はあるけど・・・

貯玉や貯メダルというのは、基本的に貯玉補償があります。
少なくとも大半の店では、補償基金に加盟しているはずです。
貯玉補償基金は、加盟店が経営破たん等の事由により、会員の皆様から預かっている貯玉/貯メダルの払い戻しが不能となった場合に会員の皆様の貯玉/貯メダルを補償します。
引用:一般社団法人 貯玉補償基金
しかし注意しないといけないのが、『現金での補償ではない』ということと『上限がある』ということです。
閉店時に残っていた貯玉は、現金ではなくカタログ商品の中から補償されます。
なので基本的には5~7割くらいの価値しかない物に変わります。

おそらくカタログギフト的なやつに変わると思います…
そして出玉補償には上限があり、一人当たり玉25万個、メダル5万枚となっています。
閉店して貯玉がパーにならないように、閉店前に現金交換するか貯玉補償加入店かをチェックしましょう。
補償基金加入している店かどうかは、上のリンクから調べる事ができるのでご覧ください。
パチンコ店の閉店ラッシュはこれからも続いていくはずです。
そしてそこから身を守るのは自分自身。
パチンコ店の潰れる前兆・予兆をいち早く察知して、貯玉があればすぐに換金して対処しましょう。
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