食道裂孔ヘルニアはどんな病気?【治ることはあるのか?】
『食道裂孔ヘルニア』って病気をご存じですか?
“ヘルニア”って言葉は聞いたことがあるくらいで、たぶんほとんどの方が知らないはずです。
食道裂孔ヘルニアとはどんな病気なのか?
もし食道裂孔ヘルニアになってしまったら治るのか?
食道裂孔ヘルニアと向き合う私の体験談も交えてお話しします。
食道裂孔ヘルニアはどんな病気?
『食道裂孔ヘルニア』と聞いても分からない人が多いと思います。
逆流性食道炎とかは聞いたことがあっても、食道裂孔ヘルニアはあまりメジャーではないかもしれません。

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『食道裂孔ヘルニア』とは、ヘルニア(本来あるべき場所から脱出してしまった状態)という名の通り、胃と食道を分ける横隔膜の穴である食道裂孔が大きく開き、胃の一部が胸腔(肺などが入っている胸部分)に出てしまっている状態のことです。

他にも食道裂孔ヘルニアの種類がありますが、ほとんどの食道裂孔ヘルニア患者は上記画像のような【滑脱型】と言われています。
食道裂孔ヘルニアになってしまうとどうなるのか?
次です。
食道裂孔ヘルニアの症状
食道裂孔ヘルニアの症状は様々ですが、共通して起こる症状が『胸やけ』や『ゲップ』などです。
胃液の逆流を抑えていた食道裂孔が大きく開き、胃の一部が入り込んでいるため、胃液などの内容物が食道に流れ込みやすくなり、胸やけやゲップといった症状が起こります。
・胸やけ
・ゲップ(呑酸)
・胃痛
・胃もたれ
など
より細かく話すと、
・酸っぱいのが上がってくる
・みぞおちが押されているような感じ
・胃が気持ち悪い感じ
といった症状です。
人によって症状は異なると思いますが、私の場合は空腹時の方が胃痛が酷くなります。

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初期の場合は症状が出ない、もしくは軽く済むので、胃腸薬などでも簡単に治ります。
しかし胃腸薬を飲んでも治らないようになってくれば、食道裂孔ヘルニアの可能性があります。
酷くなると逆流性食道炎など別な病気も併発するので注意が必要です。

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食道裂孔ヘルニアの原因
食道裂孔ヘルニアの原因として、
・妊娠
・喫煙
・飲酒
・姿勢
・加齢
など
といったことが挙げられます。
肥満や妊娠などの腹圧で胃が押し上げられてしまうため、食道裂孔ヘルニアを引き起こしてしまうようです。

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食道裂孔ヘルニアが見つかった経緯
ではここからは私自身が食道裂孔ヘルニアと診断されるまでの経緯をご紹介します。
元々、ゲップとか胸やけを起こしやすい体質で、そのたびに胃腸薬を飲んで治していました。
ある日、胃腸薬を飲んでも治らなくなってしまい、最悪のことを考えてちゃんとした医療機関を受診することにしました。
そこで胃カメラを勧められ、胃カメラ検査の結果『食道裂孔ヘルニア』と診断されたわけです。
たぶん胃カメラを入れてちゃんと検査しないと、“ただの胃もたれ”“ただのストレス”みたいな感じで片づけられてしまうと思います。

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初期であれば処方薬で抑えることも可能なので、早めに検査した方がいいと思います。
食道裂孔ヘルニアは治るのか?
食道裂孔ヘルニアと診断された私ですが、お医者さんに聞きました。
「食道裂孔ヘルニアは治りますか?」と。
その答えは、
悪化することはあっても、食道裂孔ヘルニアが自然治癒することはない
でした。
一応、手術で治すことはできるようですが、よほどなことがない限り勧めていないとのことでした。
つまり死ぬまで食道裂孔ヘルニアと付き合わないといけないわけです。

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症状を抑える方法
自然に治ることがない食道裂孔ヘルニアですが、症状を抑えることは可能なようです。
まず一つ目が『薬物療法』
逆流してくる胃酸を抑えるための薬を服用し、治療します。
これにより胸やけやゲップといった症状は改善していくはずです。
ただ一時的に症状が改善されたとしても完治するわけではないので、継続して飲み続ける必要があります。

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二つ目は『生活習慣の改善』
薬物療法と同時に、生活習慣の改善も行う必要があります。
・脂っこい食事は避ける
・間食しない
・食後にすぐ寝ない
・適度な運動
・腹部を締め付けないようにする
・腹圧をかけない姿勢をとる
(前屈みや足組みを止める)
といったことを行います。
特に、胃を荒らさないよう食生活は気を付ける必要があります。

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これらをやっても治ることはないですが、症状の悪化を抑えることができるようです。
私が行っている対策
食道裂孔ヘルニアである私が行っている対策をご紹介します。
・ご飯を食べ過ぎない
・缶コーヒーやカップラーメンは控える
・食べたあと、3時間は横にならない
・毎日軽い運動をする
・きついズボンを履かない
・ガムを噛む
・ガセリのヨーグルトを食べる
正直、色々試し過ぎて何が効果的か分かりませんが、これらを行っているおかげで多少症状が改善している気がします。
ただちょっと油断するとすぐに症状が出ますので、継続することが大事だと思います。

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食道裂孔ヘルニアと正しく向き合う

最後にまとめます。
食道裂孔ヘルニアとは、
で、胸やけやゲップといった逆流性食道炎などにも似た症状を引き起こします。
食道裂孔ヘルニアと診断され、しかも治らないと言われたときすごくショックでした。
ただ検査せず我慢していたら、もっと酷くなっていたかもしれません。
食道裂孔ヘルニアと診断されたからこそ、対処法も分かったわけで。
確かに好きな食べ物を抑えないといけないという苦痛はありますが、食道裂孔ヘルニアになったからといって死ぬわけでもないし、むしろ自分の体と真剣に向き合う良いキッカケになったと思っています。

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聞いたことがない病名を言われると不安になりますよね。
ですが食道裂孔ヘルニアは、生活習慣の見直しや薬物療法で症状を改善させることが可能です。
もし、
・酸っぱいのが上がってくる
・みぞおちが押されているような感じ
・胃が気持ち悪い感じ
といった症状が長く続いている場合は食道裂孔ヘルニアの可能性もあるので、一度検査してみることをオススメします。

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