青森県の高校再編から考える少子化について

2020年2月8日

※画像はイメージです

こんにちは、UOTOです。

先日、青森県教育委員会からショックな決断が下されました。

中里高校・青森北高校今別校舎・田子高校の2020年度募集停止

ということは、現在在学中の1年生が卒業と同時に閉校になるという形です。※2021年度末閉校

県内では、すでに複数の閉校と統合が決まっています。

閉校
青森東高校平内校舎
大湊高校川内校舎

 

統合
金木高校・板柳高校・鶴田高校・五所川原工業高校
黒石高校・黒石商業
十和田西高校・六戸高校・三本木農業高校
八戸西高校・五戸高校

少子化が理由とはいえ、こうやってどんどん生徒数が減っていき学校が減れば、地域崩壊にも繋がりかねないという不安もあります。

特に今回閉校が決まった中里高校・青森東今別校舎とすでに統廃合が決まっている金木高校がなくなることで、津軽半島北部の高校が全てなくなるという事になります。

交通の利便性が良い地域でもないため、生徒の家庭に通学費などの負担があるだろうし、それ以上に通学時間が長くなる事は生徒の心のストレスにもなりかねません。

そんな青森県で進む高校再編と少子化問題について考えてみます。




 

なぜ高校再編しないといけないのか?

まずなぜ高校再編しないといけないのかと言いますと、単純に経費の問題もありますが生徒数が少ないことで高校生としての教育や生活を送れない可能性もあるからということです。

教育面では小規模校の方がマンツーマンで充実しそうなイメージがありますが、生徒間競争による刺激という面ではやはりデメリットが大きいと言えます。

また生活面でも人数不足で部活が成り立たなかったり3年間の青春を限られた人数で過ごすしかないというもの多少なりと問題があり、高校を終え就職や進学などで見知らぬ世界に飛び込んだ時に上手く適応できない可能性だってあります。

そういった意味でも高校再編が求められているのです。

現在青森県の計画では、1学年あたり4学級以上が「学校規模の標準」されており、それ以下の学校で通学距離などを考慮して存続させている高校を「地域校」としています。

しかしその地域校も入学者数が2年連続で募集人員(40人)の2分の1未満となった場合には、募集を停止して閉校とする協議をしないといけないことになっています。

今回のニュースに取り上げられている中里高校・青森北高校今別校舎・田子高校の3校は、2年連続で20人を下回ってしまったので、協議されたのち募集停止いわゆる2年後の閉校が決まったという事です。

 

青森県の少子化

青森県の少子化は全国でも早いペースで進んでいるとされています。

15歳未満の年少人口割合(2018年)を見てみると、

ワースト1位:秋田県 10.0%
ワースト2位:青森県 10.8%
ワースト3位:北海道 10.9%

となっており、青森県は全国ワースト2位という位置にいます。

割合だと分かりにくいので数字にすると、15歳未満の子供が13万6352人です。

震災のあった2011年が16万8013人だったことを考えると、7年間で3万2000人も15歳未満の子供たちが減ったということになります。

では一年間に青森県でどれだけの子供が生まれているのかをみてみましょう。

2018年は7803人となっていますが、18年前の2000年が1万2961人だったことを考えれば半分近くまで減っているのです。

現在小中学校・高校の統廃合が進んでいますが、このペースでいけばさらに統廃合が進むと考えられますね。

県立高校ばかりに目が行きがちですが、これから先は私立高校なども危なくなってくるわけです。

Left Caption

UOTO

実際に青森県では、定員が満たないため女子校が男女共学になるという事例が起きています。

 

高校再編による子供や地域への影響

高校再編による一番の被害者は子供たちだと思います。

閉校が決まった学校の生徒たちには後輩が入ってきませんし、一部イベントが開けなくなります。

閉校することで場所によっては1時間以上かけて通学しないといけない子もいるわけだし、バス・電車の時間に限りがあれば部活なども諦めざる負えない子も中にはいるかもしれません。

そういったことからストレスを抱えてしまったりすることもあるかもしれません。

もちろん通学費などで親御さんの負担も大きくなることでしょう。

そして高校が無くなることは、地域にとってもかなりの影響があるはずです。

地域の祭りの衰退はもちろん、学生服や備品などが不要となるため商店などの地域経済にも大きな影響があります。

高校がなくなり地域の活気・魅力がなくなり、それがさらなる少子化を引き起こす可能性だってあり、最終的には地域崩壊にも繋がりかねません。

どんなに田舎が少子化対策のために移住政策を行ったとしても、学校がなければ子供のいる家族はその地域に魅力を感じませんし、商店や祭りが無くなれば若い人が地元に魅力を感じなくなり出ていってしまいます。

負の連鎖ってやつですね。

高校再編がさらなる少子化を呼んでいるのかもしれないのです。

 

高校再編ありきの考え方はダメ

「生徒数が減少したから統合しよう、閉校にしよう」

教育委員会がそんな考えになっていないか心配です。

2018年の青森県内の出生数は7803人で、1949年の5万1475人を考えるとかなり減少していることが分かります。

数百人程度ずつ毎年減っているので、青森県の少子化は全国同様で歯止めがかかっていない状態です。

確かに生徒数が少ないことで、教育の質が失われる可能性もあります。

だけど超少子化の現在、そうやって高校減らしていってもこの問題が解決するとは思えず、例えば授業や部活などの学校間交流を増やしたりして教育の質を保つなどの統廃合以外の別な方法はいくらでもあると思うのです。

私の高校にもいましたが、中学の頃イジメられていて遠く離れたうちの小規模高校に通っていた人もいました。

田舎の小規模校はそういった子の受け皿にもなることだってあるのです。

統廃合が全てではないと思うし、少子化対策・イジメ対策を考えるのなら小規模校も一定数残すべきだと私は思います。

 

高校再編で母校がなくなるって結構悲しいこと

記事を書きながら過去の資料を探したところ、こんな物が出てきました。

私が2年生頃の甲子園予選ですね

この資料には当時の各学校の生徒数も載っており、今回閉校が決まった高校のうち2校の生徒数も載っていました。※この年の中里高校は出場していません

・今別高校 119人
・田子高校 180人 ※平成18年

これが多いのか少ないのか分かりませんが、今よりは全然多かったことでしょう。

出場校トーナメント表。今はこれより全然少ないかと・・・

今の夏の甲子園予選を見れば、「○○連合」みたいな感じで部員が足りずに複数の高校と連合チームを組んでいるところもあり、出場校は当時より減っていると思います。

それをみると統合した方がいいような気もしますが、何とも言えません・・・。

今回ニュースを見て記事を書こうと思ったのですが、実は私の母校も10年近く前に廃校になっています。

というよりも小・中・高と全ての母校がなくなりました・・・。

たぶん今回閉校が決まった高校の卒業生や在校生は悲しい気持ちになっていることでしょう。

高校再編について色んな考えがあるかと思いますが、やはり自分の母校というのはずっと残って欲しいものです。

少子化が止まらない以上はこの統廃合はこれからも進んで行くと思いますが、ただ閉校にするのでなく、色んな角度から高校の在り方というのを考えて欲しいと思います。




UOTO

UOTO(うおと)青森県在住の30歳。

【青森をもっと元気に!】を目標に大好きな青森県でブロガーとして頑張っています。
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