十和田湖は青森・秋田どっちの県の湖?【県境問題】
青森県を代表する観光スポット『十和田湖』
遊覧船や紅葉、ヒメマス釣りなど多くの楽しみ方がある湖で有名です。

なまはげオジ
そうなんです。
十和田湖は秋田県の観光スポットでもあるのです。

一般の声
そんな疑問にお答えします。
十和田湖は何県?
青森県・秋田県共に観光スポットとされている『十和田湖』。
青森の観光雑誌でも紹介されてるし、秋田県の観光雑誌にも紹介されている。
初めて十和田湖を訪れた方は、「十和田湖って何県の湖なの?」って困惑すると思います。
どっちの県の湖なのかを結論から言わせてもらいます。
十和田湖は・・・
青森・秋田両方の県の湖です!!

なまはげオジ

一般の声
みなさん「はっ?」って思うでしょうが、実際にそうなんです。
正式には『青森:6、秋田:4』の割合。
なぜこうなってしまったかを解説します。
十和田湖が分けられるまでの経緯
事の発端は、1871年の廃藩置県に遡ります。
県境が引かれた際に陸上部分については分けられていましたが、問題だったのが十和田湖面上の境界。
さすがに湖の上に県境を引くことはできず、「東岸は青森ね、西岸は秋田ね」って感じで大雑把な分けられ方をしていたそうです。
別にそれでいいじゃんって思う方もいるかもしれませんが、何が問題なのかというと漁業権や交付金の問題、さらには十和田湖の面積が宙に浮くという問題も。
そこで青森県十和田湖町(現:十和田市)と秋田県小坂町が長らく協議してきたのですが、やはり領土問題。
お互いが譲るわけもなく、話し合いは平行線に。
しかしお互いに十和田湖を守りたいという気持ちは一緒で、早く県境を決めて協力しながら十和田湖の保全に努めようと思ったのでしょう。

UOTO
2008年、県境策定に向け大きく前進し、12月25日の官報告示で青森6:秋田4という湖面上の境界線が確定しました。
これにより宙に浮いていた十和田湖分の面積が増え、青森県約2400万円、十和田市約1600万円、秋田県約1600万円、小坂町約1100万円の地方交付税が配分されました。
この交付税は本来使い道は自由ですが、特例として両県・両市町が協力し十和田湖保全に活用すると決定。

UOTO
十和田湖の県境
では、十和田湖がどのように分けられたかを簡単に説明しましょう。
とありますので、こういうことだと思われます。
面積が61.02㎢の十和田湖は、青森県十和田市に36.61㎢、秋田県小坂町に24.41㎢割り振られた形になります。※Wikipediaより
十和田湖は青森県と秋田県両方の湖です!
色々な事があったにせよ、十和田湖は青森県と秋田県、両方の湖ってことになります。

UOTO
どんなに対立しても十和田湖を守りたいという気持ちが同じだったからこそ、最終的に県境の合意に至ったわけで、これは全国各地・世界各地に残る県境・国境問題解決への教科書になってほしいと思います。

なまはげオジ

UOTO
グーグルマップを見て頂ければ分かりますが、休屋地区を歩いていると青森と秋田を簡単に行き来できます。
現在は両県が協力し合って、十和田湖の観光PRや環境整備を行っています。
青森と秋田が、県境問題に揺れながらも大切に守ってきた十和田湖へぜひお越しください。
十和田湖のアクティビティ予約ならこちらから!
ディスカッション
コメント一覧
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
こちらこそ、読んでいただきありがとうございました!!