野辺地町の魅力とオススメ観光スポット【北前船で栄えた町!】
今回は私の人生でも関わりが大きい【野辺地町】についてご紹介します。
野辺地は下北文化・津軽文化・南部文化の3つが入り混じった異色の街で、北前船:みちのく丸で栄えた町です。
私が小さいころは栄えていたイメージでしたが、2万人近くいた人口も今では1万人ちょっと・・・。
かつてあった函館へのフェリー発着場も今ではただの岸壁に。※釣り人としてはありがたいが

もともと商都なので観光地としては弱い部分もありますが、最近では歴史ある北前船:みちのく丸の展示や食を通した観光PRも行っています。

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そんな野辺地町を多くの人に知ってもらって応援する意味でも、野辺地町の魅力とオススメ観光スポットを簡単にご紹介します。
野辺地町の魅力
野辺地町の簡単な紹介から始めようと思います。
野辺地町は人口約1万2000人の海と山に囲まれた町で、江戸時代から明治時代にかけては北前船の寄港地として栄え、その後は北部上北地域の中心都市として発展してきました。
現在は下北半島へ向かうJR大湊線が乗り入れる青い森鉄道野辺地駅や、自動車専用道路の下北縦貫道路もあるので、下北半島への玄関口・交通拠点としての役割もあります。
日本代表で活躍中のプロサッカー選手:柴崎岳選手の故郷でもあり、全国番組で少し取り上げられることもありました。
そんな野辺地町の魅力は、
・食べ物が美味しい
一つずつ見ていきましょう。
野辺地の魅力1:海と山が楽しめる
野辺地町の魅力と言えば、なんといっても海と山。
まず野辺地は海に面しているので釣りや海水浴を身近に楽しめるのが魅力。
釣りに関して日中はサビキや投げ釣りなど家族で楽しんでいますし、夜は若者たちがメバリングなどの夜釣りで楽しんでいます。
海水浴に関しても野辺地町の面する陸奥湾は風の影響を受けにくく、波が比較的穏やかで子供でも安心という特徴があります。
そして野辺地は山も近く、県内有数の豪雪地帯としても有名なのでウインタースポーツも盛んで、町内にはまかど温泉スキー場という家族でも気軽に訪れられる中規模スキー場があり、冬季はスキー客・スノボー客で賑わいます。
海が見えるスキー場なので、絶景を楽しみながら滑ることができるのも魅力の一つ。
野辺地の魅力2:食べ物が美味しい
先ほども言いましたが野辺地は海に面しているので、美味しい海産物が豊富。
中でも有名なのが、トゲクリガニや地まきホタテ。
トゲクリガニとは毛ガニの味によく似た4月中旬に漁獲されるカニで、青森の花見などには欠かせない食べ物となっており、「桜ガニ」「花見ガニ」とも言われています。
個人的なオススメの食べ方としては普通に茹でて身やミソを食べた後、その殻を味噌汁の出汁として使います。※殻だけでも結構出汁が出ます
地まきホタテは養殖ホタテとは違い、稚貝を海底に撒いて自然の状態で育てるので、身が引き締まって甘みがあると言われています。
しかし出荷時期は6~7月と限定され、なかなか手に入らない逸品です。
野辺地葉つきこかぶは青森県では5件目の地域団体商標登録となり、全国的な地域ブランドとして認められた作物です。
葉つきこかぶの特徴は身が柔らかくとてもジューシーで、皮は手で剥けるくらい柔らかいです。
そのまま食べても美味しく、食感や甘さから果物を食べているような感覚です。

野辺地町のオススメ観光スポット
先ほども言いましたが、野辺地町は元々商都なため観光資源が少なめですが、面白いオススメ観光スポットがたくさんあります。
その一部をご紹介しましょう。
愛宕公園
愛宕公園は明治時代に作られた歴史ある公園です。
桜の名所と知られ、春になると700本の桜が咲き乱れます。
野辺地町と陸奥湾を一望できる展望台、北前船で香川県小豆島の土庄町から運ばれた石でできた石階段や、明治天皇東北御巡幸の際に野辺地で果てたアメリカ産名馬『花鳥號』の石像もあります。
常夜燈公園(北前船)
野辺地が商都として栄えた面影を感じられる観光スポットが常夜燈公園です。

常夜燈とは江戸時代に北前船の一大寄港地として栄えていた野辺地港へ夜間入港する際、船への目印として建てられた物です。
野辺地町の常夜燈は日本に現存する常夜燈の中でも極めて古いとされています。
そして常夜燈公園に平成30年より展示されているのが北前船「みちのく丸」です。

途中に寄港する土地で安い商品や珍しい商品を売り買いしながら運行していました。※今でいうと転売
かなり大金持ちになれるということからたくさんの船乗りがいましたが、その航海はハイリスクで多くの遭難者も出したそうです。
日本古来の船の建造技術や日本の海運を支えてきた木造船の歴史を伝えるために、北前船が忠実に復元されました。
それが復元北前型弁才船「みちのく丸」なのです。
常夜燈公園に行けば、北前船:みちのく丸と常夜灯のコラボをみることができ、江戸時代の野辺地の繁栄を感じることが出来ます。
野辺地駅からは少し離れているので、タクシーやレンタカーなどの利用をオススメします。

野辺地駅より車で7分
旧大万旅館
こちらの旧大万旅館は明治33年に建てられた近代和風建築の旅館で、当時は『大萬楼』という名の遊郭として使用されていました。
かつて多くあった野辺地の遊郭の中でも現存する唯一の建物です。
近隣の遊郭と比べても多い方なので、当時の野辺地の繁栄を物語っています。
1988年にはドラマ「飢餓海峡」の撮影場所しても使われたそうです。
現在は内部に入ることはできなくなっています。
野辺地駅より車で6分
ちなみに・・・
大まん旅館より数十メートル離れた場所には、旧旅館『福よし』があります。
野辺地の知人曰く、ここも元々遊郭だったということですが、資料が見つからないため不明です。
でもすごく趣のある雰囲気の建物なので、一応ご紹介しておきます。
野辺地町立歴史民俗資料館
歴史スポットが多く残る野辺地町の歴史や文化を知りたいときにオススメなのが、野辺地町立歴史民俗資料館です。

縄文時代に作られた国指定重要文化財の自立式土偶(愛称:くらら)や、北前船の寄港地として繁栄した記録資料などを展示しています。

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営業時間:9:00~16:00
定休日 :祝日及び月曜日
料金 :一般 210円 高・大学生 100円
アクセス:野辺地駅より車で3分
まかど温泉スキー場
野辺地の冬季観光スポットとしてオススメなのが、まかど温泉スキー場。
陸奥湾を眺めながら滑走できるコースが魅力で、初級者~上級者まで楽しめます。
近くには温泉ホテルがあるので、スキーで汗をかいた後に温泉に浸かるということも可能です。
藩境塚
藩境塚とは、江戸時代に南部藩領と津軽藩領の境界目印として作られた塚で、ここに番所を置いて通行人などの出入りを取り締まっていたとされています。
今でもここを境に祭りや文化などが全く違ってきます。
当時の津軽と南部はかなり犬猿の仲で、この藩境塚は物々しい雰囲気だったと想像できますが、今は海が眺められる絶景のスポットになっているのでぜひ足を運んでみてください。
野辺地駅より車で8分
野辺地町の珍スポット
弁慶の足跡?
野辺地町の桜の名所「愛宕公園」にある珍スポット。
かの有名な源義経が、果てたと言われる平泉から青森を経由して北海道に逃げたという伝説がこの地にはありますが、その付き添い?の弁慶がつけたと言われている足跡になります。
野辺地駅より車で6分
父恋し夜鳴き石
野辺地町の山奥にある父恋し夜泣き石(ととこいしよなきいし)。
明治初年、浪人とその娘がこの地に迷い込み、小屋を建てて暮らしていたが、あるとき父は猟に出たまま帰らなかった為、父を失った娘は毎日泣きながら暮らし、この岩石に寄りかかったまま死んだとされています。
一見、心霊スポット?と思われるこの石は一応野辺地町公式の観光スポットになっているようです。
過去に悪路を乗り越えて行ってきましたので、こちらの記事を参考に。
野辺地駅より車で25分
野辺地町のアクセス
野辺地町は青い森鉄道が通っていますので、鉄道か自家用車でのアクセスが可能です。
駅前にはレンタカー店もあります。
東京駅→七戸十和田駅(3時間10分)
七戸十和田駅→野辺地(車で30分)
鉄道
八戸駅→野辺地駅(約50分)
青森駅→野辺地駅(約45分)
自家用車
東北自動車道安代J.C.→八戸自動車道(みちのく・上北縦貫)
→七戸I.C.→野辺地(車で1時間50分)
野辺地町の宿泊場所
野辺地町には複数の旅館がありますが、個人的にオススメしたいのが【まかど温泉ホテル】です。
1匹の鶴が見つけたという伝説がある馬門温泉唯一の温泉リゾートホテルで、青森ヒバを使用した温泉を楽しむことが出来ます。
駅からは少し離れていますが、前日までに事前予約すれば無料送迎もあるので便利ですよ。
歴史ある野辺地町を観光してみては?
野辺地町は北前船と共に繁栄してきました。
その面影は祭りや地域の特産品にもあらわれ、8月下旬に行われる野辺地町の夏祭り【のへじ祇園まつり】は京都から北前船で伝わったとされていますし、最近注目を浴びるようになった野辺地の特産品【カワラケツメイ】も北前船で上方より伝わったとされています。
野辺地町には北前船に関係した歴史スポットも多く残されているし、意外と知らないだけで多くの珍スポットもあります。
るるぶなどの観光雑誌にはあまり載っていない野辺地町ですが、隠れた魅力もたくさんあるのでぜひ一度観光などで訪れてみてください。
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