先日、青森県の災害について調べようとしたら、
といった検索ワードが見つかりました。
記憶にある青森県の災害を挙げると、東日本大震災や2022年の大雨被害などがあり、災害が少ないイメージはあまりありません。
そこで今回は『本当に青森県は災害が少ないのか?』について考えてみます。
青森県で起きた災害
青森県で起きた主な大規模災害をまとめてみます。
・十勝沖地震(昭和43年)
死者46名、行方不明者2名、重軽傷者671名
・日本海中部地震(昭和58年)
死者17名、重軽傷者25名
・三陸はるか沖地震(平成6年)
死者3名、重軽傷者783名
・東日本大震災(平成23年)
死者3名、行方不明者1名、重軽傷者95名
など
台風第19号(平成3年)
死者9名、重軽傷者255名
台風第18号(平成16年)
重軽傷者7名
など
昭和60年
死者8名、重軽傷者61名
昭和61年
死者5名、重軽傷者81名
平成13年
死者10名、重軽傷者55名
この他にも大雨・暴風災害があります。

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地震が多い都道府県
青森県は地震が多いイメージですが、実際はどの程度なのか調べてみました。
すると【地震が多い都道府県ランキング】を公表しているサイトがありましたのでご紹介します。
(期間:2011年1月1日〜2020年12月31日)
1位:福島県(7404回)
2位:茨城県(6716回)
3位:宮城県(5698回)
4位:岩手県(5062回)
5位:熊本県(4747回)
6位:千葉県(3435回)
7位:栃木県(3219回)
8位:北海道(2459回)
9位:青森県(2244回)
10位:長野県(2240回)
参考:ねとらぼ調査隊
このランキングを見ると、青森県は9位と地震が多いことが分かります。
ただし震度1~7までの合計なので、強い地震が多いかどうかまでは分かりません。
自然災害での建物被害件数
全災害による建物の被害件数をまとめたサイトがあったのでご紹介します。
このランキングをみると、青森県は災害による建物被害が少ないことが分かります。
大規模災害が少ないことや、雪国で家が頑丈に作られていることも理由としてありそうです。
「自然災害」の猛威に負けない47都道府県ランキング
2018年朝日芸能より【「自然災害」の猛威に負けない47都道府県ランキング】が発表されています。
過去に起きた「地震」「台風」「豪雨」「雪害」「土砂災害」「高温」を各データから独自のポイントで算出して、「災害に強い」47都道府県のランキングを作成したそうです。
それによると青森県の順位は【13位】。
1位:滋賀
2位:佐賀
3位:香川
4位:徳島
5位:富山
6位:長崎
7位:福井
8位:鳥取
9位:石川
10位:高知
11位:山梨
12位:大阪
13位:青森
14位:三重
15位:奈良
西日本勢が上位を占めている中、13位はかなり高い順位かと思います。
理由は不明ですが、
・平地に人口が集中しているから土砂災害が少ない?
・大きい河川が少ない
・雪は多いが耐性ができている
といったことが考えられます。
地域にもよる
災害が少ないかどうかは、青森県内でも地域によります。
簡単にまとめます。
・豪雪被害が多い
・大きな地震が少ない
南部地方
・大きな地震が多い
・豪雪被害が少ない
南部地方(八戸市など)は地震が多い地域で、東日本大震災の際も大きな被害を受けました。
その反面、雪はそれほど多くないので、豪雪被害は少ない傾向です。
津軽地方(青森市や弘前市など)は比較的地震が少ない(弱い)地域。
しかし毎年のように豪雪に見舞われるので、豪雪災害が数年に一度起きている印象です。
青森県は災害が少ないけど、油断禁物
まとめるとこんな感じ。
・地震は比較的多い
・大規模災害が少ない
・台風の通過が少なく、建物被害が少ない
・雪に対する耐性があり、建物が頑丈
朝日芸能の【災害に強い都道府県ランキング】でも13位になっているなど、他県に比べれば比較的災害が少ない地域なのかもしれません。
しかし油断は禁物で、最近では集中豪雨被害が多発しているのが現状。
風間浦村で道路が寸断し、800人以上が孤立
2022年8月集中豪雨
鯵ヶ沢町で河川が氾濫し、住宅100棟以上で浸水被害
また、近年青森県内での火山災害はありませんが、
・岩木山
・十和田
の3つの火山が【常時観測火山】に指定されています。
地球温暖化などにより気候が大きく変化している世の中なので、『青森県は災害が少ない』とはいえ安心はできないでしょう。
日頃から災害に対する意識を持ち、何かあった時にはすぐ行動できるようにしていきましょう。

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