なぜ「青森県の県庁所在地」を分からない人がいるのか?
さて青森県の県庁所在地と言えば、みなさんどこかご存知ですよね。
そのままですが「青森市」になります。
たぶん日本人の9割が知っていると思いますが、中には「分からない」という人も少なからずいることも事実。
「えっ?そんな事も知らないの?」とは私は言いません。
なぜ青森県の県庁所在地を分からない人がいるのかを考えてみたいと思います。
なぜ青森県の県庁所在地を分からないのか?
県庁所在地といえば名称の通り「県庁が置いてある市」の事で、正式名称は【都道府県庁所在地】と言い、略して県庁所在地と世間的に認知されています。
小学校?中学校?の地理の授業でも「県庁所在地名を答えなさい」という問題があったりしますが、県名と県庁所在地名が同じ青森県や秋田県、鹿児島県などはラッキー問題の部類です。
それくらい当たり前の知識とされています。
しかし中には分からない人もいる。
それはなぜか?
その理由として以下の2つ考えられます。
・青森市よりも他の町の方が知名度は高い
県名と所在地名が違う都道府県が多いから
実は都道府県名と県庁所在地名が違う都道府県は18県もあります。
東北地方では岩手県(盛岡市)・宮城県(仙台市)、関東では栃木県(宇都宮市)・群馬県(前橋市)・神奈川県(横浜市)など・・・。※埼玉県さいたま市も一応含めます
このように意外と多いんですね。
北海道札幌市や神奈川県横浜市のように県名と所在地名どちらもインパクトが強かったり、仙台市・宇都宮市・名古屋市・神戸市などのように県名より県庁所在地名の方がインパクトが強かったり、三重県(津市)・滋賀県(大津市)・島根県(松江市)・愛媛県(松山市)などのような県名は分かるけど所在地名が分からないという人が多い県もあります。
となれば青森県の県庁所在地名は?と聞かれると、「あれ?これってもしかして引っかけ問題かな?」という疑心暗鬼に陥り、青森県の県庁所在地が分からなくなってしまう可能性もあるということです。
青森市よりも他の町の方が知名度は高い
実は青森県という県名になる前は、同じ青森県域でも複数の県名がありました。
1871年の廃藩置県で藩がそのまま県となり、青森県には弘前県・黒石県・八戸県・七戸県・斗南県が誕生、その後すぐに北海道松前地方の館県を含めた6県が合併し、新しい弘前県としてスタートしました。
しかしこの弘前県の範囲は現在の岩手県北部や北海道渡島半島の一部も含んでいたためかなり広く、弘前に県庁を置いては地理的に色々問題があったわけです。
そこで小さい港町であった青森に県庁を移し、青森県となったのです。
つまり今の県庁である青森市は作られた県庁であり、もともと藩の名称にもなっていた弘前・八戸などの方が知名度は高かったわけです。
現在では「青森」の知名度は全国的に高いですが、それは都市名「青森」ではなく県名「青森」の知名度が高いわけで、都市名「青森」自体はそこまで強くないのかもしれません。※少なくとも札幌や仙台ほどではない
また県庁所在地にある事が多い国立大学も、県庁の青森市ではなく弘前市にあり、“弘前”大学と都市名を名乗っています。※長野県の国立大の信州大学は松本市にあるなど他県でも例外はあります
そして八戸市の市役所は八戸市役所とは呼ばず、八戸“市庁”と呼びます。
県庁である青森市が青森県という名に埋もれてしまっていることや、県庁所在地より目立つ(目立ちたがり)他都市が多く知名度が高いのも、青森県の県庁所在地が分からない理由かもしれませんね。
青森県の県庁所在地は青森市です!
どんな理由があるにしろ青森県の県庁所在地は青森市なのです。
もし都道府県の県庁名を入れなさいという問題があったら、日本海に隣接している県の大半は県名と同じと覚えておいてもいいかもしれません。※違うのは北海道・石川・兵庫・島根・沖縄だけ
とにかく青森県の県庁所在地は引っかけでもなく純粋に青森市なので、間違えないように覚えておいてください。
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