津軽こぎん刺しって何?【ハンドメイドでも人気の伝統工芸】
みなさんは【津軽こぎん刺し】ってご存知でしょうか?
津軽こぎん刺しは青森県を代表する伝統工芸ではありますが、近年ハンドメイドブームに伴い隠れた人気になっているそうです。
ハンドメイドサイト【minne】でも多くのこぎん刺しを取り入れた商品をみかけます。


こんなにハンドメイド界隈では人気の津軽こぎん刺しですが、どんな伝統工芸か知らないって人も多いと思うので、この記事で簡単に紹介したいと思います。
津軽こぎん刺しとは?
津軽こぎん刺しとは、津軽地方に伝わる藍色の麻布に白い木綿糸を刺した刺し子の一種です。
江戸時代に麻の着物しか着られなかった津軽の農民たちは、麻布に木綿糸で刺し子を施して保温と補強を行い、寒さをしのいでいました。

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アス・パム男
それが江戸時代後期から明治時代にかけて農村の女性たちが家族のためと楽しみの一つとして、今のこぎん刺しのような美しい模様を刺すようになったのです。

りんご女
一時期は綿布の流通と共に廃れていきましたが、その模様の美しさから再評価されて今に受け継がれています。
現在ではこぎん刺しの技術を用いたハンドメイド商品が多く作られており、こぎん刺し特有の北欧チックな綺麗な模様は若い女性を中心に人気が高まっているそうです。
こぎん刺しの模様
独特なこぎん刺しの模様ですが、40種類ほど存在します。
布の縦の織り目に対して一・三・五・七と奇数目を数えて刺していくのですが、その基礎となる模様を「モドコ」と呼び、津軽弁の付いた40種類の模様を組み合わせていくのです。
例えば「猫のマナグ」という模様がありますが、マナグとは津軽弁で「目」を表します。

こぎん刺しの種類
津軽こぎん刺しには地域ごとに3種類あるとされています。
西こぎん
弘前市の西側地域の山里エリアで作られていたこぎん刺し。
細い糸で織った布に刺しているため、模様が緻密なのが特徴。
東こぎん
弘前市より東側のエリアで作られていたこぎん刺し。
太めの粗い麻糸で織った布に刺したものが多いのが特徴。
三縞こぎん
岩木川の下流にあたるエリアで作られていたこぎん刺し。
太めの三段縞模様が特徴で、刺し手の少なさから現存するものは非常に少ないとされています。

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こぎん刺しを体験できる施設
ハンドメイドで人気になっているとはいえ、津軽こぎん刺しの作り方が分からないって人も多いかと思います。
こういった津軽こぎん刺しの刺し方を学べる人気の本もありますが、「津軽こぎん刺しを体験したい」って人にオススメの体験施設があります。
それが弘前市にある「しまや」。
こちらではこぎん刺しワークショップを開いており、こぎん刺し初心者向けに「くるみボタン」制作が体験できます。

こぎん刺し体験についての詳しくは弘前しまやの公式ページをご覧ください。
また青森市の県観光物産館アスパムでもこぎん刺し体験・こぎん刺し教室があるそうです。
詳しくは県観光物産館アスパムの公式ページをご覧ください。
青森の伝統工芸:津軽こぎん刺しに触れてみては?
津軽こぎん刺しは、厳しい冬を乗り越えるために津軽の女性達が生み出した伝統工芸です。
環境が良くなった現在でも津軽こぎん刺しを使ったハンドメイドが人気になっているなど、時代を超えて津軽こぎん刺しの魅力が引き継がれています。

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津軽こぎん刺しの技法を使えば、おしゃれな財布やバッグ、印鑑ケース、スマホカバーなども作ることができます。


慣れてくると色々な模様を作ることができますので、ハンドメイド雑貨を作って販売できたり、両親や友人へのプレゼントにも最適だと思います。
もちろん本場の青森津軽地方に行けば、津軽こぎん刺しの体験教室や見学ができる施設もあるので、ぜひ訪れて本物に触れてみてください。
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