野辺地駅名物『野辺地とりめし』について【販売場所】
「2019年9月いっぱいで野辺地駅の駅弁『野辺地とりめし』の販売中止」
このニュースは、多くの駅弁好きや地元に大きな悲しみを与えました。
野辺地とりめしの販売終了の理由は、製造していたウェルネス伯養軒青森支店が営業を休止したため。
しかしその『野辺地とりめし』への地元民の想いは熱く、野辺地駅で駅そばを営業する『駅そばパクパク』によって蘇ったのです。
『新・野辺地とりめし』として・・・。
野辺地とりめしとは?
まず最初に10月販売終了となった伯養軒の野辺地とりめしからお話しします。
野辺地のとりめしは、1952年に伯養軒より販売が開始され、60年以上野辺地駅の駅弁として親しまれてきました。
ひし形の入れ物に卵や鶏そぼろ、炊き込みご飯、鶏肉の照り焼き、漬物が入った駅弁で、価格は700円。
ひし形の箱なので少し食べにくい印象もありましたが、それでも学生からお年寄りまで多くの人に愛されていた駅弁でした。
そんな人気だったはずの『野辺地とりめし』がなぜ販売終了したのかというと、最大の理由がウェルネス伯養軒青森支店が営業を休止したため。
やはり鉄道の高速化による駅弁需要の低下、が大きく影響しているのかもしれません。
新しい『野辺地とりめし』の誕生
惜しまれながら販売終了となった伯養軒の『野辺地とりめし』。
しかしその1か月後、『野辺地とりめし』の販売を請け負っていた野辺地駅の『駅そばパクパク』が、地元の想いに応えて『野辺地とりめし』を復活させていたのです。
当初売られていたのは『手作りとりめし』という名前。
形と名前は違えど、使われている材料はほとんど『野辺地とりめし』そのもの。
伯養軒の野辺地とりめしが10月の販売中止になったあと、駅そばパクパクの元にお客さんからの問い合わせが多数あったそうです。
そこで「独自で野辺地とりめしを作って販売しよう」ということから、製造販売をスタート。
野辺地とりめしの味を忘れられないお客さんにも好評とのことで、私の取材時も予約の電話が鳴っていました。
販売当初は普通の弁当みたいな感じでしたが、現在では包装も付けて『パクパクの鳥めし』として販売されています。
だし汁で炊いたご飯に、鶏チャーシュー・鳥そぼろ・卵そぼろが乗っており、ホタテの産地である野辺地らしくホタテの佃煮も付いています。
鳥の旨味とホタテの甘しょっぱさがマッチしていてめちゃくちゃ美味いです。
正式には野辺地の駅弁とは言わないのかもしれませんが、これを目的に野辺地駅に来る人もいるそうなので、『野辺地駅の駅弁』として正式採用してもいいのではないでしょうか?
基本的には土日のみの販売となっており、売れ行き次第では平日販売なども考えているようです。
ただし日によってはすぐに売り切れてしまうので、購入する際は早く来るか予約してくださいとのことでした。
追記:地元紙に取り上げられました
駅そばパクパクの『とりめし』が8/11の東奥日報にて取り上げられました。
その日ちょうど野辺地駅を訪れたのですが、即完売になったそうです。
予約の電話や完売後に訪れるお客さんもいるなど、新聞の反響がすごかったようです。
数量限定なのでさらに手に入りにくくなってしまったかもしれません。
『野辺地とりめし』の販売場所
新しい『野辺地とりめし』は、青い森鉄道:野辺地駅待合室にある『駅そばパクパク』の窓口にて購入可能です。
ただし数量限定なので、売り切れる場合もあります。
また新聞やテレビの影響で、さらに手に入りにくくなる可能性もあります。
予約も受け付けているそうなので、確実に欲しい方は事前に連絡するのもいいかもしれません。
販売場所:駅そばパクパク(野辺地駅待合室)
価格 :600円
販売日 :土日のみ(平日販売の可能性あり)
販売時間:不定(営業時間は7:00~14:00、完売次第終了)
販売数 :数に限りあり
予約・問い合わせ:0175-64-8989(営業時間内)
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