新青森駅前と八戸駅前に何もない理由

2021年11月16日

初めて青森県を訪れる人が思ってしまうこと、それは『新幹線駅前に何もないということ。

特に都会から来た人にとっては『新幹線駅前=中心街・繁華街』というが当たり前ですし、都市の構造上それが基本のはず。

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街づくりゲームをやったことがある人なら分かると思いますが、新幹線駅を中心に開発した方が発展しやすいですよね。

しかし『新青森駅』『八戸駅』で降りてみると・・・ホテルやちょっとした観光施設がある程度。

なぜ新青森駅前と八戸駅前に何もないのか?

その理由を考えてみようと思います。


新青森駅前と八戸駅前に何もない理由

先ほども言いましたが、新幹線駅前にビジネス街が形成されていることが基本的な都市構造です。

少なくとも、国内の主要都市はだいたいそんな感じ。

しかし、青森県内全ての新幹線駅前にビジネス街はありません。

新青森駅前には病院やホテルがある程度、八戸駅も小さい商店街とホテルが立地している程度です。


ビジネスや観光で初めて訪れた人が新幹線駅前だけをみて「青森は何もない」「八戸は何もない」と思ってガッカリしてしまうこともあるそうです。

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駅前の印象は都市の印象にも繋がりますからね。。。

 

そもそも青森県内の新幹線駅は、中心市街地からかなり離れています。

新青森駅(新幹線・在来線)中心街まで約5キロ
七戸十和田駅(新幹線)  中心街まで約4キロ
奥津軽いまべつ駅(新幹線)中心街まで約5.5キロ
八戸駅(新幹線・在来線) 中心街まで約5.5キロ

そして青森市と八戸市に関して中心街に近い駅が、在来線のみの『青森駅』『本八戸駅』になります。


新青森駅は“新”が付いているので間違えられにくいですが、八戸駅は中心街に近い駅だとよく間違えられるみたいです。

なぜ新青森駅前と八戸駅前には何もないのか?、その大きな要因として新幹線開業が遅れたことが影響しているようです。

 

青森県における新幹線開業は、1982年の東北新幹線盛岡駅開業から2002年の八戸駅開業まで20年、そこから新青森駅開業まで8年かかっています。

新幹線開通と共に発展した盛岡などとは違い、青森県に新幹線が来たときにはすでに基礎となる市街地も形成されてしまっているので、新幹線駅は後付けの状態だったのです。

新幹線整備というのは遅くなればなるほど、開発が進んでしまい土地買収が難航します。

そうなれば、周りに何もないような所に駅舎を建設せざる負えなくなるわけですね。

 

中心街近くに通せなった

中心街に近い駅に新幹線を通すことができれば、ビジネスを中心とした大きな効果が見込まれます。

ですが、その中心街近くに新幹線を通すことができませんでした。

まずは青森駅をみていきましょう。

青森駅は、かつての青函連絡船との接続を考え作られているため海に向かって駅があります。

これ以上新幹線延伸の予定がなければ青森駅に新幹線が通ったと思いますが、今後北海道に延伸する計画があったため、海に向かって伸びる青森駅に新幹線を持ってくるのが難しかったわけです。

画像のようなTの字に接続する方法地下を使う方法もあるようにも見えますが、こちらも市街地形成が進んでしまっているために費用面での問題があります。

スイッチバックや急カーブを描く通し方もありますが、その間は速度を落とすため時間ロスというのもあり、速度優先の新幹線には不向き。

また中心街に近い本八戸駅に関しては、東北本線から離れているためと地形上の問題で、中心街に近くに新幹線を持ってくることは難しかったと思います。

早く目的地に向かう事が前提の新幹線は、中心街が離れているからとはいえ、わざわざ遠回りすることはありません。

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新函館北斗駅が良い例ですね。

また八戸中心街は高台にあるため、中心街近くに線路や駅舎を作るのに莫大な費用がかかることも予想されます。

大宮~盛岡間が開通するのと同時期に、土地買収もしくは計画が進んでいれば多少は違っていたかもしれませんね。

 

郊外への開発抑制

なぜ新幹線駅が中心街から離れてしまったのかは分かって頂けたかと思います。

でも中心街から離れているとはいえ、新幹線駅前は利便性の高い一等地

開業直後は何もなくても、自然と開発が進むはずですよね。

横浜市の新横浜駅も郊外にできた駅ですが、ご存じの通り、開発が進み駅前は立派です。

新横浜駅前

都市規模が10倍以上違う横浜市と青森市・八戸市を比べるのはナンセンスだと思いますが、こうなることも期待されていたわけです。

しかし新幹線が開業した2000年代と言えば、郊外開発による市街地の空洞化が騒がれていた時期

中心街の空洞化を抑えるためにも、新幹線駅を新たな市街地として開発する事に反対する声も多かったと思います。

青森市では全国に先駆け、郊外開発を抑制するコンパクトシティ政策をとっており、実際に新青森駅を中心とした開発を制限しています。

人口が増えれば自ずとマンション・ホテル・デパートなどが張り付いていき、横浜市のように旧中心街と新市街が共存共栄していくものですが、人口減少が進む地方都市では難しい問題。

しかも新青森開通時の数か月後には東日本大震災が襲っていて、数々の開発計画が無くなったと聞いています。

こういったことも新青森駅前と八戸駅前に何もない理由なのかもしれません。


新青森駅前と八戸駅前は何もないけど・・・

とある観光ブログに、

・新青森駅前に何もないから、ホテルでじっとしています。
・新青森駅に到着。県庁所在地なのに空き地だらけです。

・八戸駅に来たけど、20万都市なのに意外と何もないのね。
・八戸駅前が中心街だと思ってましたが、別に中心街があったんですね・・・

なんて書かれていて、私はショックを受けました。

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でもこれが普通の声なのかもしれません。

近年は続々と建物が建ってきてはいますが、ほとんど観光客向けの施設ではありません。

人口減少も続いていますし中心街は別にあるので、高層ビルが立ち並ぶような駅前にはならないでしょう。

なので今後も何もないのは変わりません。

青森県内の新幹線駅は、あくまでも空港的な位置づけ。

新幹線駅からちょっと離れるだけで魅力的なスポットがたくさんあるので、新幹線駅前だけを見て「この街は何もない」と思わないでほしいと思います。




UOTO

UOTO(うおと)青森県七戸町在住の32歳。

【青森のブロガー】を目標に、大好きな青森県で頑張っています。

趣味で釣りします。
できるだけお金をかけずに楽しんでます。

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