『青森県=田舎』というイメージになった理由
『青森=田舎』というイメージは、都会人なら誰しもが持っているはずです。
こちらは過去にあった某アンケートです。
「田舎と聞いて思いつく都道府県」
1位:青森県
2位:秋田県
3位:鳥取県
4位:島根県
5位:山形県
この順位を見て思ったのですが、2~5位の県よりも人口の多い青森県がなんでトップなんだ?ということ。
人口だけ見ると、青森県は47都道府県中31位。(令和2年データ)
田舎なのは事実ですが、日本一の田舎ではないかと思います。
じゃあ、なぜ青森=田舎というイメージになってしまったのか?
疑問に思った私は、「青森=田舎」というイメージになった理由を色んな視点から見てみる事にしました。
人口から考えてみる
その県が都会か田舎かを表す際にもっとも分かりやすいのが人口だと思います。
アンケート上位5県の人口と県庁所在地の人口を比べてみます。
青森県(人口約130万人:全国順位31位)
青森市(約28万人)
秋田県(人口約98万人:全国順位38位)
秋田市(約31万人)
鳥取県(人口約56万人:全国順位47位)
鳥取市(約19万人)
島根県(人口約68万人:全国順位46位)
松江市(約21万人)
山形県(人口約109万人:全国順位35位)
山形市(約25万人)
県人口は田舎ランキング上位の中では青森県がトップになりますが、県庁所在地人口では秋田市の下になっています。
これだけみれば、青森って意外と人いるじゃん?って話ですが、100万~200万人規模の県は全国30県くらいあるし、人口と田舎のイメージというのはあまり関係ないかもしれません。
例えば北海道は人口約540万人いますが、土地が広いので、あまり都会のイメージがなくどちらかというと田舎のイメージ。
都道府県魅力度ランキングから考えてみる
田舎のイメージが強いという理由は、青森県に魅力がないから?ってことでしょうか?
そこで「地域ブランド調査2018」による「都道府県魅力度ランキング」から考えてみました。
青森県:19位
秋田県:24位
鳥取県:41位
島根県:32位
山形県:30位
これまた青森県が田舎ランキング上位5県の中ではトップに立ちました。
このランキングからは青森の魅力度が高いということですが、そもそも青森には全国的知名度を持つ青森ねぶた祭や三内丸山遺跡などがあり、それが魅力度に反映されている可能性があります。
祭りや史跡の知名度と魅力度は多少なり関係性があるので、こちらの魅力度ランキングからは「青森=田舎」という理由が見つかりませんでした。
高層ビルの高さから考えてみる
都会の象徴と言えば、高層ビルですよね。
青森県の最大の高層ビルと言えば「県観光物産館アスパム」という観光ビルですが、他の4県はどうなっているのでしょうか?
見ていきます。
青森県:県観光物産館 アスパム 約76m
秋田県:ベルドゥムール ランドマーク秋田 約95m
鳥取県:米子ユニバーサルホテル 約55m
島根県:山陰合同銀行本店ビル 約75m
山形県:スカイタワー41 約134m
このような結果でしたが、鳥取と山形の最大ビルは県庁所在地にないので参考になりませんし、都市によっては景観上の問題からの高さ制限などもあるようなので高層ビルの高さだけでは判断できないようです。
青森=田舎というイメージになった理由
【人口】【魅力度】【高層ビルの高さ】から、青森県が田舎というイメージになった理由は見つかりませんでした。
じゃあなぜ『青森県=田舎』になってしまったのか。
その理由は、地理的な面や気候、知名度などが大きく影響していると思います。
青森県はご存知の通り本州で一番北に位置しており、青函連絡船があった頃は北の終着駅としても有名でした。
北の終着駅というと雪深く暗い情景を思い浮かべると思われますが、それがそのまま田舎というイメージに繋がっているのかもしれません。
それに加え、吉幾三さんの「俺らは東京さ行くだ」、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」などの多くの曲で田舎な青森の雰囲気を歌っていますし、ドラマや映画でも田舎から上京した人は「青森出身」という設定だったりもします。
それらが多くの人の記憶に残り、現在も「青森県は日本一何もない」「青森県は日本一の田舎」というイメージが残っている可能性があります。
掲示板の声
ネットサーフィンで見つけた青森県に対するイメージや声を集めてみました。
青森県のイメージ
・青森って何あるの?何もない印象
・田舎と聞けば青森だが、それ以外の県は名前も分からん
・出稼ぎ・上京民と言えば、青森県が真っ先に思い浮かぶ
・本当の田舎は違うと思うが、雪降るだけで田舎確定
やはり『青森県=田舎』というイメージは強いようです。
実際に青森県を訪れた人の声
・地元の高知の方がもっと酷かったわ
・クルーズ船で行ったけど、良い意味で裏切られた
・普通に普通の地方って感じだった
・出張で訪れたが、田舎と街が上手く分散している気がした
青森県のどこを訪れたかでも印象が変わりますが、「イメージとは違った」という声も多くありました。
青森=田舎は最強のブランド
【青森=田舎】のイメージがついたのは単純に人口や都市景観だけでなく、知名度や歴史・文化が大きく関わっていたのです。
青森県民からすると“田舎”というイメージは、印象が悪くデメリットにしか感じないかもしれません。
しかし、この田舎というイメージは最強のブランドだと私は思います。
例えば都会に暮らす人が都会の喧騒に疲れて「田舎に行きたい」と考えた時、青森に田舎のイメージが強いと「そうだ、青森に行こう」と思う可能性があるのです。
基本的に大都市圏以外は田舎に部類しますが、その中でトップというのは凄い事だと思うし、その田舎ブランドを生かせば大きな誘客にも繋がりそうな気がします。
そんな日本一有名な田舎:青森県にみなさまも訪れてみませんか?
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